結論
令和10年度までは、改正前の受検資格(学歴と卒業後の実務経験の年数など)でも受検できます[7]。ただし、国や地方公共団体などが発注する公共工事で元請の専任の監理技術者になるには、入札の申込日以前に3か月以上の雇用関係が要ります[8]。近畿地方整備局の経審の手引きでは、採用後6か月以内の職員は技術職員名簿に載りません[9]。
「管理職候補」という言葉と、労働時間の規定が適用されない「監督若しくは管理の地位にある者」とは分けて聞きます[11]。
判断軸の比較:1級の前に移る・1級を取ってから移る・残って監理技術者まで進む
| 比べる点 | 1級の受検前に移る | 1級を取ってから移る | 残って監理技術者まで進む |
|---|---|---|---|
| 1級の第二次検定 | 同じ検定種目の工事なら合格後の実務経験を通算できる(編集部の整理)[6] | 受検は済んでいる | 今の担当工事で年数を重ねる[6] |
| 監理技術者として置かれる時期 | 指定建設業では1級の第二次検定の合格後。専任なら資格者証と講習も要る[4, 8] | 公共工事の元請の専任は、入札申込日以前に3か月以上の雇用関係が要る[8] | 在籍3か月以上なら満たしている[8] |
| 経審の技術職員名簿(近畿地方整備局の手引き) | 採用後6か月以内は載らない[9] | 左と同じ | 載っている状態が続く |
| 給与・役職 | 経験年数が等級にどう入るかで決まる | 資格と配置の予定が提示額に入るかを見る | 今の賃金テーブルと昇格の基準で決まる |
| 選ぶ基準(編集部の整理) | 受検まで2年以上あり、移った先でも同じ種目の工事を担当できる | 資格者証を持ち、入社後の配置と時期を書面で示してもらえる | 1〜2年で受検でき、元請の大きな工事を担当する見込みがある |
1級と監理技術者までの道のり
監理技術者は、発注者から直接請け負った特定建設業者が、下請代金の合計5,000万円以上(建築一式工事の建築工事業は8,000万円以上)になる工事に置く技術者です[4, 5]。土木・建築・電気・管など指定建設業の7業種では、1級などの国家資格者か大臣の認定を受けた人に限られます[4, 5]。国や地方公共団体の工事など、請負代金4,500万円以上(建築一式工事は9,000万円以上)の工事では、原則として現場ごとに専任で置きます[4, 5]。
| 今の状況 | 次に必要なこと | 転職で確かめること |
|---|---|---|
| 1級の第一次検定が未受検 | 受検年度の末日に19歳以上なら受検できる[6] | 試験日の休みと受検費用の扱い |
| 1級の第一次検定に合格(1級技士補) | 合格後5年以上、特定実務経験1年以上を含む3年以上、または監理技術者補佐として1年以上[6]。令和10年度までは改正前の受検資格も使える[7] | 補佐や特定実務経験に当たる配置があるか |
| 2級の第二次検定に合格し、1級の第一次検定にも合格 | 2級の第二次検定の合格後5年以上(特定実務経験1年以上を含めば3年以上)[6] | 同じ検定種目の工事を担当するか |
| 1級に合格済み | 専任の監理技術者には資格者証の交付と登録講習の受講が要る[4] | 資格者証と講習の費用、置かれる工事の規模 |
資格者証の有効期間は5年で、申請で更新します[4]。講習は、受講した年の翌年1月1日から5年後の12月31日まで有効です[8]。手続きは監理技術者資格者証の交付申請、主任技術者との違いは監理技術者と主任技術者の違いにあります。
30代の賃金:年齢階級より企業規模の差が大きい
令和7年賃金構造基本統計調査の職種別の表(第5表)で、30〜34歳と35〜39歳を年収換算(きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額、編集部計算)しました。建築技術者は30〜34歳が約636万円、35〜39歳が約710万円、土木技術者は約599万円と約668万円です[1]。
同じ30〜34歳の建築技術者でも、1,000人以上の企業は約793万円、10〜99人は約502万円です[1]。建築・土木と2つの年齢階級のどの組み合わせでも、この規模の差(約249万〜333万円)は年齢階級の差(約57万〜122万円)を上回ります(編集部計算)[1]。
調査の月給は令和7年6月分、賞与は原則として令和6年の1年分で、二つを足した換算値は同じ人が1年間に受け取った額と一致するとは限りません[2]。職種の区分は施工管理以外の技術者も含み、年齢階級ごとの平均どうしを比べた値です(編集部の整理)。規模別の表と求人票の比べ方は施工管理の年収相場にあります。
令和7年雇用動向調査では、前職より賃金が「増加」した転職入職者は30〜34歳で48.6%、35〜39歳で43.5%、「減少」は29.0%と23.9%でした[3]。全産業で、前職が雇用者で調査時に在籍している人の値です[3]。
「管理職候補」「35歳未満」の求人の読み方
| 求人票の書き方の例 | 制度上の位置づけ | 応募前に聞くこと |
|---|---|---|
| 「管理職候補」「幹部候補」 | 労働基準法は、監督若しくは管理の地位にある者に労働時間・休憩・休日の規定を適用しない[11]。求人の言葉だけでは当たるか分からない(編集部の整理) | 入社時の役職と等級、時間外手当の対象か |
| 「35歳未満(経験不問)」 | この型の年齢の上限が認められるのは、長く勤めて能力を伸ばす目的で若い人を募り、無期契約・職業経験を問わない・新卒者と同等の処遇の3つを満たす場合に限られる[10] | 経験が等級に入るか。35歳以上は募集の年齢条件に当たらない(編集部の整理) |
| 「1級施工管理技士」「監理技術者」 | 年齢でなく資格の条件。職務の内容や求める経験はできる限り示すものとされる[10] | 置かれる工事の規模と、元請か下請か |
管理職扱いと残業代の関係は施工管理の残業代の確かめ方で、給与明細の欄から読めます。
ケース別の判断
ケース1:1級の第一次検定に合格し、第二次検定まで1〜2年の場合
規則の受検資格は検定種目ごとの実務経験の年数で書かれており、1つの会社での在籍は条件ではありません[6]。改正前の受検資格(指定学科の大学卒業後3年など。指導監督的実務経験1年を含む)の方が早く届く人もいるため、新旧の年数を並べます(編集部の整理)[7]。
数え方は施工管理技士の受験資格にあります。受検まで1年前後なら、移った先で同じ種目の工事を担当できるかを先に聞き、担当がはっきりしない会社への応募は受検の後に回すと、種目の違う工事に就いて受検が遅れる事態を避けられます(編集部の整理)。
ケース2:1級を持ち、元請の大きな工事で監理技術者になりたい場合
監理技術者が要るのは、元請として下請代金の合計5,000万円以上(建築一式工事の建築工事業は8,000万円以上)の工事です[4, 5]。公共工事の元請の専任には入札申込日の時点で入社から3か月以上が要るため[8]、入社直後の担当を聞いておきます。近畿地方整備局の手引きでは、1級の技術職員は5点、1級に加えて有効な資格者証と講習の期間内なら6点です[9]。
ケース3:35〜39歳で「管理職候補」の求人を比べる場合
役職名ではなく、入社時の等級、部下や担当現場の数、時間外手当の扱いを並べます(編集部の整理)。労働時間の規定が適用されないのは「監督若しくは管理の地位にある者」で[11]、求人票に管理職と書かれているかとは別に判断されます(編集部の整理)。
PR相談先の使い方
向いている人・向いていない人
以下は編集部の整理です。転職が向いているのは、1級の受検の見通しが立ち、移った先で同じ種目の工事と配置の時期を書面で示してもらえる人です。
向いていないのは、受検まで1年を切っているのに移った先の担当工事が決まっていない人と、入社直後から公共工事の専任の監理技術者を担う前提で考えている人です。20代のうちに受検の準備を始めた人の判断は施工管理の20代転職、資格を得た後の50代の判断は施工管理の50代転職と比べられます。
応募前に確認したい質問
- 入社後に担当する工事の業種と規模、私の立場(主任技術者・監理技術者・補佐)を教えてください。
- 公共工事の専任の技術者として置く予定はありますか。それは入社後いつからですか。
- 監理技術者資格者証の交付・更新と講習の費用は、会社が負担しますか。
- 1級の受検日の休みと受検費用の扱いはどうなりますか。
- 求人票の「管理職候補」は、入社時のどの等級ですか。時間外手当の対象になりますか。
- 前職の経験年数と資格は、等級や手当にどう反映されますか。
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相談先の使い方
この記事で整理した内容を、相談先でどう使えるかをまとめました。各サービスの内容は、運営会社の公式サイトの記載をもとに編集部が整理したものです。
建設JOBs
- 業態
- 建設業界に特化した転職エージェント
- 求職者の料金
- 求職者の利用料はかからないと公式サイトで案内されています。
合う人
- 建設業界での経験があり、その経験を前提に転職先を相談したい人
- サイトの公開求人で相場感をつかんだうえで、公開されていない求人も含めて担当者から紹介を受けたい人
- 応募手続き、面接練習、内定後の条件交渉を担当者に任せたい人
合わない人
- 建設業界での経験がない人(公式サイトが建設業界経験者の転職に特化と案内しているため)
- 時間をかけて少しずつ転職活動を進めたい人(利用規約で、電話・面談による転職相談と担当者の支援は原則として開始通知から3カ月が上限とされているため)
- 紹介されなかった求人について、その理由まで知りたい人(利用規約で、求人照合の検討基準や判断理由は伝えられないとされているため)
詳しく見る:建設JOBsの主な職種・対応地域・登録後の流れなど
- 業態
- 建設業界に特化した転職エージェント(サイトで一部の求人を公開し、登録後に担当者が非公開分を含めて紹介する形式)
- 求職者の料金
- 求職者の利用料はかからないと公式サイトで案内されています。
- 主な職種
- 施工管理(建築・土木・電気・設備・プラント)を中心に、設計職やデベロッパーの求人も扱うと案内されています。
- 対応地域
- 紹介できる求人の地域は公式サイトに明記がありません。面談で希望勤務地の求人があるかを先に確かめてください。
登録後の流れ
- 公式サイトで会員登録する
- 面談で現在の状況を伝え、求人の紹介を受ける
- 応募する求人の書類選考に進み、面接に向けた練習を受ける
- 企業面接・内定のあと、転職先との条件交渉の支援を受ける(労働条件は入社前に自分で求人企業に直接確認する)
相談先に聞いておきたいこと
- この記事の「応募前に確認したい質問」を、紹介される求人ごとに求人企業へ確認してもらえますか記事の確認項目を求人比較にそのまま使うため(利用規約では、労働条件の確認は希望に応じて連絡を取り次ぐとされている)
- 転職相談と担当者の支援は、いつから何カ月受けられますか支援期間の上限(原則3カ月)を踏まえて応募の時期を決めるため
- サイトに公開されている求人と、登録後に紹介される求人では何が違いますか公開求人だけで判断してよいかを確かめるため
- 希望する勤務地(通勤できる範囲)で紹介できる求人はありますか公式サイトに紹介地域の明記がないため
運営会社: 株式会社アップベース/事業者番号(運営会社の会社概要の表記): 13-ユ-312361/公式サイトの記載を2026-10-20に確認
ビルドジョブ
- 業態
- 建設業界に特化した転職エージェント
- 求職者の料金
- 求職者の利用料はかからないと公式サイトで案内されています。
合う人
- 施工管理や設計の経験を、どの職種・立場の求人で活かせるかを担当者と一緒に整理したい人
- 応募書類の作成、面接対策、条件面のやり取りを一人で進めるのが負担な人
- まだ転職するか決めておらず、まず相談だけして判断材料を集めたい人
- 現場の都合で平日の日中に時間を取りにくく、面談の日時を調整したい人
合わない人
- 担当者との面談を経ずに、自分のペースで求人だけを見比べたい人(面談で希望を聞いて求人を提案する形式のため)
- 施工管理・設計以外の職種を中心に探したい人(公式サイトが挙げる主要な取り扱い職種は施工管理と設計のため)
- 希望勤務地が限られ、その地域の求人があるかを登録前に確かめたい人(紹介できる地域の明記がないため、問い合わせや面談で先に確認が必要)
詳しく見る:ビルドジョブの主な職種・対応地域・登録後の流れなど
- 業態
- 建設業界に特化した転職エージェント(担当者が面談で希望を聞き、求人を提案する形式)
- 求職者の料金
- 求職者の利用料はかからないと公式サイトで案内されています。紹介手数料は求人企業が負担する仕組みです。
- 主な職種
- 主要な取り扱い職種として、建築・土木・管工事・電気工事・設備・プラントの施工管理と、建築・土木・設備・構造・意匠の設計、設計監理が挙げられています。
- 対応地域
- 紹介できる求人の地域は公式サイトに明記がありません。面談で希望勤務地の求人があるかを先に確かめてください。
登録後の流れ
- 公式サイトのフォームで、誕生年・希望職種・氏名・携帯番号などを入力して申し込む
- 面談で、これまでの経験と希望条件を伝える
- 面談の内容をもとに求人の提案を受ける(応募するかどうかは自分で決める)
- 応募する場合は、書類作成・面接対策や条件面の交渉の支援を受ける
相談先に聞いておきたいこと
- この記事の「応募前に確認したい質問」を、紹介される求人ごとに確かめてもらえますか記事の確認項目を求人比較にそのまま使うため
- 紹介される求人の業務内容・賃金・労働時間は、どの段階で書面やメールで示されますか応募前に労働条件を書面で比べるため
- 希望する勤務地(通勤できる範囲)で紹介できる求人はありますか公式サイトに紹介地域の明記がないため
- 応募しないと決めた求人や、今回は転職しないと決めた場合は、どう伝えればよいですか応募・転職の判断を自分で持つため
運営会社: 株式会社MyVision/有料職業紹介事業許可番号: 13-ユ-314719/公式サイトの記載を2026-10-20に確認
この記事の確認項目のうち、相談先で聞けること
面談では、次の項目を紹介される求人ごとに確かめたいと伝えておくと、求人を同じ軸で比べやすくなります。労働条件は、応募先が示す書面で最終確認してください。
- 入社後に担当する工事の業種と規模、私の立場(主任技術者・監理技術者・補佐)を教えてください。
- 公共工事の専任の技術者として置く予定はありますか。それは入社後いつからですか。
- 監理技術者資格者証の交付・更新と講習の費用は、会社が負担しますか。
- 1級の受検日の休みと受検費用の扱いはどうなりますか。
紹介される求人の内容や選考の結果は、相談先と応募先の判断によります。
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次の判断へ進む建設JOBs:建設業界経験者の転職に特化したエージェント利用料は無料です。会員登録後の面談で今の状況を伝えると、サイトで公開されていない求人も含めて紹介を受けられます。
- 対象
- 建設業界での経験があり、その経験を前提に転職先を相談したい人
- 申込後の最初の流れ
- 公式サイトで会員登録する
- 面談で現在の状況を伝え、求人の紹介を受ける
よくある質問
改正前の受検資格で受けると、令和11年度以降はどうなりますか
令和6〜10年度に有効な第二次検定の受検票の交付を受けた人は、令和11年度以降も同じ第二次検定を続けて受けられます。旧2級学科試験の合格者と、同じ日に受けた第一次検定に落ちた人は除かれます[7]。転職で受検が1年遅れそうなら、令和10年度までに受検票を受けておくかどうかも比べます(編集部の整理)。
1級の第一次検定に受かれば、監理技術者補佐として働けますか
請け負った工事の種類に応じた検定種別の1級技士補で、その工事の主任技術者の資格を持つ人は、監理技術者補佐の要件を満たします。機械器具設置・さく井・消防施設・清掃施設の工事では、監理技術者の資格を持つ人に限られます[8]。補佐として置かれるかは応募先に聞きます(編集部の整理)。
同じ検定種目で補佐として1年以上の実務経験があれば、1級の第二次検定を受けられます[6]。求人の見方は施工管理技士補の求人にあります。
経審の点数が上がれば、手当も上がりますか
経審の点数は会社が受ける評価で、手当の額を決めるものではありません(編集部の整理)。1級や資格者証の保有者に支給する項目が賃金規程にあるか、面接で金額を聞きます。
次の行動
道のりの表で自分の行を選び、1級の第二次検定まであと何年かを新旧の受検資格で数えます。次に、応募前の質問のうち配置の時期と資格者証の費用を、応募先ごとに書き出します。
賞与や試験日から退職日を逆算するなら施工管理の転職時期、相談先を比べるなら施工管理の転職エージェント比較が参考になります。
進め方の全体像は施工管理経験者向けの転職ガイドで確かめられます。










