施工管理キャリア編集部

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施工管理の50代転職|施工管理技士の資格の扱い・求人の年齢制限・65歳までの雇用で比べる

この記事の結論

50代の施工管理経験者の転職は、年齢だけでは決まりません。今の会社に残る(65歳までの継続雇用)・社内で役割を変える・転職するの3つを、60歳以降の雇用と賃金、施工管理技士や監理技術者資格者証が応募先でどう扱われるか、転職先の雇用形態の3つの軸で比べると判断しやすくなります。

結論の続きと根拠を読む
施工管理 50代 転職について考える施工管理経験者のイメージ
この記事はこんな方におすすめ

50代の施工管理経験者(建築・土木など)。1級または2級を持ち、役職定年・定年・継続雇用を控えて、残るか転職するかを決めたい人

50代で転職して不利にならないか、今の会社に残って継続雇用を選ぶ場合と比べて賃金・雇用・資格の扱いがどう変わるか、求人の年齢条件は法的に問題ないか、1級や監理技術者資格者証が転職先でどう評価されるかが分からない

50代の施工管理経験者が、今の会社に残る(65歳までの継続雇用)・社内で役割を変える・転職するを、求人票の年齢制限の読み方、施工管理技士と監理技術者資格者証の転職先での扱い、60代前半の賃金統計で比べ、応募先に確かめることを決めたい

目次17項目

結論

ただし、転職先が有期契約の場合、近畿地方整備局の経審の手引きでは技術職員名簿に載せられず[8]、公共工事で元請の専任の技術者になるには入札申込日以前に3か月以上の雇用関係が必要です[7]。求人の「○歳未満」は、定年未満を条件にした無期契約の募集などの例外に当たる場合があります[3, 4]。どれも採用や待遇を保証するものではないので、条件を書面で確かめてから決めてください。

判断軸の比較:残る・社内で役割を変える・転職する

行ごとに比較できます

比べる点今の会社に残る社内で役割を変える転職する
65歳までの雇用定年が65歳未満なら、会社は定年の引上げ・継続雇用制度・定年の廃止のいずれかを講じる義務がある[5]同じ会社なので左と同じ。役割変更後の賃金と雇用区分を確認転職先の定年と継続雇用制度で決まる。就業規則で確かめる
65〜70歳就業確保の措置は努力義務[5]左と同じ転職先の制度を確認
経審の技術職員(近畿地方整備局の手引き)定年前から雇用され、継続雇用制度の適用を受ける65歳以下の職員は記載できるとみなされる[8]左と同じ雇用から6か月以内、または有期契約の職員は記載できない[8]
公共工事の専任通常は満たしている。継続雇用制度の適用者も恒常的な雇用関係とみなされる[7]出向・転籍を伴わなければ左と同じ。伴う場合は雇用関係を確認[7]元請の専任の主任技術者・監理技術者は、入札申込日以前に3か月以上の雇用関係が必要[7]
選ぶ基準(編集部の整理)継続雇用後の賃金と職務が書面で分かり、納得できる現場の負荷を下げたいが、会社と資格の扱いは変えたくない今の会社の60歳以降の条件より、転職先の無期雇用の条件が良い
施工管理 50代 転職で確認する働き方条件・経験の活かしやすさ・年収・待遇への影響を整理する施工管理経験者
比較表の条件を、働き方条件・経験の活かしやすさ・年収・待遇への影響の順で整理して判断します。

50代の求人票の読み方:年齢制限の書き方と例外

労働施策総合推進法第9条は、募集と採用で年齢にかかわりなく均等な機会を与えることを事業主に求めています[3]。例外は施行規則第1条の3に限られます[4]。求人票で年齢の条件を見たら、どの例外に当たるかを次の表で確かめます。

求人票の書き方の例当たりうる例外例外になる条件応募前に確かめること
「60歳未満(定年60歳)」第1号(定年を下回る募集)期間の定めのない契約の募集に限る[4]無期契約か、継続雇用の上限年齢
「○〜○歳(技能継承のため)」第3号ロ(技能と知識の継承)その会社で特定職種の特定の年齢層が大臣の定める条件に当たるほど少なく、無期契約の募集に限る[4]対象の職種と、なぜその年齢層か
「60歳以上」第3号ニ(高年齢者の雇用の促進)高年齢者の雇用の促進が目的で、60歳以上の人に限る募集[4]契約期間と、公共工事の専任に置く予定
年齢の記載なし原則どおり―職務の内容と求める経験

書き方の例と確かめることは編集部の整理です。施行規則は、職務の内容や求める適性・能力・経験をできる限り明示することも事業主に求めています[4]。50代の求人は、年齢の欄より職務の内容と求める経験の欄を先に読むと、自分の経験が生かせるかを判断しやすくなります(編集部の整理)。これらは事業主に課されたルールで、求人の数や採用を約束するものではありません。

50代・60代前半の賃金統計(建築技術者・土木技術者)

令和7年賃金構造基本統計調査の職種別の表から、年収換算(きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額、編集部計算)を出しました[1]。

職種・年齢企業規模計1,000人以上100〜999人10〜99人
建築技術者 50〜54歳約808万円約1,050万円約847万円約689万円
建築技術者 55〜59歳約880万円約1,165万円約844万円約703万円
建築技術者 60〜64歳約743万円約912万円約750万円約642万円
土木技術者 50〜54歳約726万円約929万円約824万円約626万円
土木技術者 55〜59歳約735万円約1,065万円約791万円約640万円
土木技術者 60〜64歳約646万円約687万円約669万円約629万円

どの規模でも60〜64歳の平均は55〜59歳より低く、差は1,000人以上の企業で大きく、10〜99人では小さくなっています[1]。月の給与は令和7年6月分、賞与は原則として令和6年1〜12月の値で、1年間の実額ではありません[2]。

建築技術者・土木技術者は施工管理だけの区分ではなく(編集部の整理)、年齢階級ごとの平均の差なので、一人の賃金の推移ではありません。年齢・規模別の見方は施工管理の年収相場にまとめています。

施工管理技士(1級)・資格者証・経審が転職で効く場面

対応する業種の1級施工管理技士は、特定建設業者が下請代金の合計5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)の元請工事に置く監理技術者になれる一級国家資格者に含まれます[6, 10]。専任の監理技術者は、資格者証の交付を受け、登録講習を受講した人から選ばれます。資格者証の有効期間は5年です[6]。講習の有効期限は、受講した年の翌年1月1日から5年後の12月31日です[7]。

近畿地方整備局の経審の手引きでは、1級を持つ技術職員は5点、1級に加えて有効な資格者証を持ち講習の有効期間内なら6点です。1級を持たず実務経験などで資格者証を持つ場合、この1点の加点はありません[8]。同じ手引きでは、技術職員名簿に載るのは、審査基準日に雇用期間を限らず常時雇用され、6か月を超えて雇用されている職員です[8]。

主任技術者との違いは監理技術者と主任技術者の違いで確かめられます。

ケース別の判断

ケース1:1級を持ち、役職定年や60歳後の賃金が下がる見込みの場合

今の会社で、役職定年後と継続雇用後の賃金を書面で確認します。転職先の候補では、無期雇用か、資格者証と講習の費用を誰が負担するかを聞きます。定年内の正社員と同じ日数・時間の無期雇用で、審査基準日(決算日)に雇用が6か月を超えていれば、技術職員名簿に載せられる対象です[8]。

ケース2:現場の負荷を下げたいが、施工管理の経験は生かしたい場合

建設業でも令和6年4月から罰則付きの時間外労働の上限規制が適用されています[9]。現場に残るなら担当数と工期の決め方を聞きます。

現場を離れて経験を生かす道は、見積・積算の仕事なら施工管理から積算への転職、発注者側の仕事なら施工管理から発注者側へ転職するにはで、役割と資格の扱いを比べられます。

ケース3:60歳を過ぎてから、再雇用か転職かを選ぶ場合

再雇用の条件と、転職先の雇用形態・期間を並べます。転職先で元請の公共工事の専任の技術者になるには、入札の申込日以前に3か月以上の雇用関係が必要です[7]。入社直後の担当を確かめてください。

50代の選択を決めるチェックシート

確かめる項目今の会社で見る資料転職先に聞くこと判断の目安
定年・継続雇用就業規則の定年と継続雇用制度定年の年齢と継続雇用の上限年齢65歳未満の定年なら措置は義務[5]
役職定年・賃金テーブル役職定年の年齢と、その後の基本給・手当50代・60代の賃金テーブルと評価統計の60〜64歳の平均は55〜59歳より低い[1]
雇用形態継続雇用後の契約期間無期か有期か、試用期間転職先で有期だと技術職員名簿に載らない(近畿地方整備局の手引き)[8]
資格者証・講習資格者証と講習の期限更新と講習の費用負担1級に加え資格者証と講習が有効なら6点(同手引き)[8]
入社直後の配置―公共工事の専任に置く予定と時期元請の専任なら入札申込日以前に3か月以上の雇用関係が必要[7]
働き方担当現場数と残業時間担当現場数と工期の決め方上限規制が適用されている[9]

空欄が多い列は、その選択肢の判断材料が足りないということです(編集部の整理)。

PR相談先の使い方

向いている人・向いていない人

以下は編集部の整理です。転職が向いているのは、1級と有効な資格者証・講習を持ち、転職先で無期雇用の条件を書面で確かめられる人です。進路全体を比べたい人は施工管理のキャリアパスも参考にしてください。

向いていないのは、今の会社の継続雇用後の条件をまだ確かめていない人と、入社直後から公共工事の専任を担う前提で考えている人です。

応募前に確認したい質問

  • 定年は何歳ですか。継続雇用制度の上限年齢と、その後の雇用形態を教えてください。
  • 役職定年はありますか。50代・60代の賃金テーブルと評価の仕組みを教えてください。
  • 求人票の年齢の条件は、どの理由によるものですか。私の契約は無期ですか、有期ですか。
  • 入社後、公共工事の専任の技術者として置く予定はありますか。それはいつからですか。
  • 監理技術者資格者証の更新と講習の費用は会社が負担しますか。
  • 1人で担当する現場の数と、月の残業時間の実績を教えてください。

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相談先の使い方

この記事で整理した内容を、相談先でどう使えるかをまとめました。各サービスの内容は、運営会社の公式サイトの記載をもとに編集部が整理したものです。

ビルドジョブ

業態
建設業界に特化した転職エージェント
求職者の料金
求職者の利用料はかからないと公式サイトで案内されています。

合う人

  • 施工管理や設計の経験を、どの職種・立場の求人で活かせるかを担当者と一緒に整理したい人
  • 応募書類の作成、面接対策、条件面のやり取りを一人で進めるのが負担な人
  • まだ転職するか決めておらず、まず相談だけして判断材料を集めたい人
  • 現場の都合で平日の日中に時間を取りにくく、面談の日時を調整したい人

合わない人

  • 担当者との面談を経ずに、自分のペースで求人だけを見比べたい人(面談で希望を聞いて求人を提案する形式のため)
  • 施工管理・設計以外の職種を中心に探したい人(公式サイトが挙げる主要な取り扱い職種は施工管理と設計のため)
  • 希望勤務地が限られ、その地域の求人があるかを登録前に確かめたい人(紹介できる地域の明記がないため、問い合わせや面談で先に確認が必要)
詳しく見る:ビルドジョブの主な職種・対応地域・登録後の流れなど
業態
建設業界に特化した転職エージェント(担当者が面談で希望を聞き、求人を提案する形式)
求職者の料金
求職者の利用料はかからないと公式サイトで案内されています。紹介手数料は求人企業が負担する仕組みです。
主な職種
主要な取り扱い職種として、建築・土木・管工事・電気工事・設備・プラントの施工管理と、建築・土木・設備・構造・意匠の設計、設計監理が挙げられています。
対応地域
紹介できる求人の地域は公式サイトに明記がありません。面談で希望勤務地の求人があるかを先に確かめてください。

登録後の流れ

  1. 公式サイトのフォームで、誕生年・希望職種・氏名・携帯番号などを入力して申し込む
  2. 面談で、これまでの経験と希望条件を伝える
  3. 面談の内容をもとに求人の提案を受ける(応募するかどうかは自分で決める)
  4. 応募する場合は、書類作成・面接対策や条件面の交渉の支援を受ける

相談先に聞いておきたいこと

  • この記事の「応募前に確認したい質問」を、紹介される求人ごとに確かめてもらえますか記事の確認項目を求人比較にそのまま使うため
  • 紹介される求人の業務内容・賃金・労働時間は、どの段階で書面やメールで示されますか応募前に労働条件を書面で比べるため
  • 希望する勤務地(通勤できる範囲)で紹介できる求人はありますか公式サイトに紹介地域の明記がないため
  • 応募しないと決めた求人や、今回は転職しないと決めた場合は、どう伝えればよいですか応募・転職の判断を自分で持つため

運営会社: 株式会社MyVision/有料職業紹介事業許可番号: 13-ユ-314719/公式サイトの記載を2026-10-20に確認

この記事の確認項目のうち、相談先で聞けること

面談では、次の項目を紹介される求人ごとに確かめたいと伝えておくと、求人を同じ軸で比べやすくなります。労働条件は、応募先が示す書面で最終確認してください。

  • 定年は何歳ですか。継続雇用制度の上限年齢と、その後の雇用形態を教えてください。
  • 役職定年はありますか。50代・60代の賃金テーブルと評価の仕組みを教えてください。
  • 求人票の年齢の条件は、どの理由によるものですか。私の契約は無期ですか、有期ですか。
  • 入社後、公共工事の専任の技術者として置く予定はありますか。それはいつからですか。

紹介される求人の内容や選考の結果は、相談先と応募先の判断によります。

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次の判断へ進むビルドジョブ:建設業界に特化した転職エージェント

利用は無料です。相談だけでもよく、紹介された求人に応募するかは自分で決められます。面談の予約は365日24時間受け付けています。

対象
施工管理や設計の経験を、どの職種・立場の求人で活かせるかを担当者と一緒に整理したい人
入力する主な項目
誕生年、職種、氏名、携帯番号、メールアドレス
申込後の最初の流れ
  1. 公式サイトのフォームで、誕生年・希望職種・氏名・携帯番号などを入力して申し込む
  2. 面談で、これまでの経験と希望条件を伝える
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よくある質問

求人票に年齢の条件だけあり、理由が書かれていないときは

やむを得ない理由で65歳以下の一定の年齢を下回ることを条件にするとき、事業主はその理由を求職者に示さなければなりません(高年齢者雇用安定法第20条)[5]。理由が分からなければ、応募前に、どの理由による条件か、契約が無期か有期かを問い合わせてください(編集部の整理)。

再雇用と転職では、どちらの年収が高くなりますか

統計からは個人ごとの答えは出せません。今の会社の継続雇用後の提示額と転職先の提示額を、月給・賞与・手当に分けて並べて比べてください[1, 2]。

50代から1級を取る意味はありますか

1級は監理技術者になれる資格で[10]、近畿地方整備局の経審の手引きでは5点、1級に加えて資格者証と講習が有効なら6点です[8]。点数は会社の評価であり、手当や採用を保証しません。

次の行動

まず就業規則で定年・継続雇用・役職定年を確認し、資格者証と講習の期限を書き出します。次にチェックシートの「転職先に聞くこと」の列を、応募先ごとに埋めてください。転職の進め方は施工管理経験者向けの転職ガイドにまとめています。

出典・編集情報

出典・確認資料(10件)

  1. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第5表(statInfId=000040421120)」本文へ戻る
  2. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況 調査の概要」本文へ戻る
  3. e-Gov法令検索(デジタル庁)「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律(第9条)」本文へ戻る
  4. e-Gov法令検索(デジタル庁)「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律施行規則(第1条の3)」本文へ戻る
  5. e-Gov法令検索(デジタル庁)「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(第8条・第9条・第10条の2・第20条)」本文へ戻る
  6. e-Gov法令検索(デジタル庁)「建設業法(第26条第2項・第26条第5項・第27条の18第4項)」本文へ戻る
  7. 国土交通省「監理技術者制度運用マニュアル(最終改正 令和7年1月28日 国不建技第147号)」本文へ戻る
  8. 国土交通省 近畿地方整備局「経営事項審査の手引き【本編】令和8年7月改訂版」本文へ戻る
  9. 国土交通省「建設・不動産業:工期に関する基準」本文へ戻る
  10. 国土交通省「外国人技術者の確保・定着に向けた取組状況(資料3)「建設業法における主任技術者・監理技術者の要件」」本文へ戻る
施工管理キャリア編集部

公開情報を確認し、記事の比較軸と出典を整理しています。個人資格・個人体験に基づく監修記事ではありません。

更新日
2026-10-21
公開日
2026-09-02
読了目安
24分
出典数
10件

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